SpriteStudio 7で作成したゲーム用のアニメーションをUnity2022で動かす手順

最近趣味で2.5DのアクションRPGを作り始めました。OPTPiX SpriteStudioというツールでドット絵アニメーションをいくつか作ってみて、「よし、そろそろUnity上で動かしてみるか!」という段階になったところです。ということで今回は、SpriteStudio 7で作成したゲーム用のアニメーションをUnity2022にインポートして、実際にアニメーションを動かせるようにする手順をまとめていきたいと思います。

Q. SpriteStudioって何?
  • 2Dアニメーション制作ツールです
  • PSD形式の画像をスプライトシートとして取り込んで、カットアウトアニメーションを作成することができます
Q. どうしてSpriteStudioでアニメーションを作ったの?
  • アニメーション用のドットを手打ちするのはスキル的にも作業量的に厳しかったのでカットアウトアニメーションで作ることにしました
  • Unityの2DAnimationを使ったスケルトンアニメーションは取っつきにくいイメージがあったので、今回は使うのをやめています(今後もしかしたら移行するかもしれません)
  • SpriteStudioだと個人・インディーゲーム開発者は無料で使える(条件あり)のが大きな決め手になりました
Q. Unityって何?
  • ゲームエンジン・開発ツール(でいいのかな?)です
  • PCゲーム、モバイルゲーム、コンシューマゲーム等々、どんなゲームでも作ることができます
Q. どうしてUnityを選んだの?
  • ゲーム作り初心者なので、使っている人が多くてWeb上に記事が多いツールを選ぶ必要がありました
  • Unreal Engineは3Dゲーム用というイメージがなんとなくあったので、悩んだ結果Unityにしました

アニメーションをUnityで動かせるようになるまで

SpriteStudioで作成したアニメーションをUnityで動かす具体的な手順は次の通りです。

SpriteStudioでアニメーションを作成する

まずはUnityで動かすためのアニメーションをSpriteStudioで作成します。今回は↓のような女の子キャラのアニメーションを作成しました。


【注意】
SpriteStudioでUnity用のアニメーションを作成する際は互換性の設定をする必要があります。詳しくは下記リンク先をご参照ください。


【参考】
SpriteStudioでアニメーションを作成する方法は今回は紹介しませんが、個人的にはYouTubeの下記の動画がかなり参考になりました。これからSpriteStudioを使い始めるという方はぜひ参考にしてみてください。


アニメーションをインポートするためのアセットをUnityに追加する

SpriteStudioで作成したアニメーションをUnityで作成したアニメーションと同じように扱うには、インポート用のアセットをUnityに追加する必要があります。アセットの追加手順はUnityのバージョンによって変わってくるかと思いますが、Unity2022の場合は以下の手順で追加することができます。

【注意】
SpriteStudio 7用のアセットが記事執筆時点で存在しなかったので、以下の手順ではSpriteStudio 6用のアセットを追加しています。実際にアセットを使用してみたところ、SpriteStudio 7で作成したアニメーションも問題なくインポートできました。

  1. Unity Asset Storeで「spritestudio」で検索する
  2. 「SpriteStudio 6 Player for Unity」というアセットがあるのでクリックする
  3. ストアページに飛ぶので、右上の「Add to My Assets」ボタンをクリックしてアセットを購入する(無料)
  4. 「Add to My Assets」ボタンが「Open in Unity」に変わるので、「Open in Unity」ボタンをクリックする
  5. Unityが立ち上がって「Package Manager」ウィンドウが表示されるので、「SpriteStudio 6 Player for Unity」が選択されていることを確認してからウィンドウ右上の「Download」ボタンをクリックする
  6. ダウンロードが完了すると右上に「Import」ボタンが出現するので、「Import」ボタンをクリックする

作成したアニメーションをUnityにインポートする

手順2で追加したアセットを使ってSpriteStudioで作成したアニメーションをインポートします。こちらの手順については公式ドキュメントの下記リンク先が大変参考になるので、そちらをご参照ください。


上記リンク先の手順4に記載されている、「Import mode」を「Convert To Unity-Native」に切り替える操作が重要になります。

インポートしたアニメーションをUnity上で動かせるようにする

最後に、手順3でインポートしたアニメーションをUnity上で動かせるようにしていきます。Unityのバージョンによって変わってくるかと思いますが、Unity2022の場合は以下の手順で動かすことができるようになります。
  1. 自動生成されたディレクトリ直下にあるファイルを 「Hierarchy」ウィンドウにドラッグ&ドロップする

  2. 自動生成されたディレクトリの「DataAnimation」フォルダにあるファイル(SpriteStudioで作成した個々のアニメーションになります)からデフォルトで再生したいアニメーションを選び、手順1で追加したオブジェクト(「xx_Control」というオブジェクト)の下の階層にあるオブジェクト(「xx」というオブジェクト)にドラッグ&ドロップする


アニメーションの遷移を作成する

以降は、Unity上で作成したアニメーションと同じように「Animator」ウィンドウで状態遷移を追加していけば、無事Unity上でキャラクターを動かせるようになると思います。


Unityでアニメーションを作成する方法は今回は紹介しません。オススメの記事か動画を紹介したかったのですが良いものがなかなか見つからず…。もし「記事にしてほしい!」という方がいらしたらXでご連絡ください。

おわりに

以上、SpriteStudio 7で作成したゲーム用のアニメーションをUnity2022にインポートして、実際にアニメーションを動かせるようにする手順をご紹介させていただきました。ゲーム作りの流れは使うツールやバージョンによってガラッと変わってしまうため、もしかしたらあまり参考にならないかもしれませんが、この記事が少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

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